幼稚園にあがるころ・・・私には不安があった。今でも、その不安が思い出せる。それは・・・
「同い年の子と話すこと」
だった。近所にも同い年の子は、いなくて・・・上か下か・・・どっちかで・・・幼稚園が怖く思えた。
 
 そして、進幼稚園に入園した。
やっぱり入園式の時、怖かった。しかも・・・天然パーマな私は・・・すごい目立った。余計にイヤだった。みんなキレイな髪・・・。すごい羨ましくて・・・何も誰とも話せずにいた。

 でも、じきに2人の子が私に話しかけてくれるようになった。私も少し少し話すようになった。
だけど・・・私のコンプレックスができた。
耳が小さい・・・髪がくるくる・・・。クラスのリーダーのような男の子に、いつもいじめられ泣いてばかりいた・・・。
 幼稚園が嫌いになった。。

 そして、年長ににあがり、1つの出逢いをする。Tくんである。Tくんはウチの近所に引っ越してきた転入生だった。母親同士も仲良くなって、家族ぐるみの付き合いをするようになった。いつも、どっちかの家に遊びに行き、暗くなるまで遊んだ。同じように幼稚園の友達とも出来るようになっていった。

 そして・・・私は自分が誰なのか理解しようと思った。みんな、それぞれに個性があって、でも私には個性がないような気がした。
 だから、ある思い切った行動をした。
それはお遊戯会だった。役を決める時に、私は女の子じゃなく男の子の役をやる事にしたのだ。先生にも・・・
『愛ちゃん、それでいいの?』
と、言われたけど・・・女の子っていうモノから飛び出したかったんだ。

 そして分かったんだ。これが私なのだということ。決められたものを、そのとうりにしないっていう快感(?)が・・・自我に芽生え出した。

 そんな、こんなで卒園した。

 卒園式後・・・ウチにある子が遊びにきた。それは私をいじめていたKくん。しかも、このKくんは結構クラスの女の子から人気があるカッコイイ男の子だった。でも私は、まだ自分の事も好きになれてなかったから・・・カッコイイとも思わなかった気がするけど・・・とにかくKくんがママと一緒にウチに来たんだ。
 Kくんのママに・・・
『愛ちゃん。今までウチのKがいじめててゴメンね。許してあげてね。』
 許すも何も・・・小学校は違うから別に気にしていなかった。
『あのね・・・あのね・・・』
と、Kくんが言った
『俺ね・・・愛ちゃんが好き!』
えぇぇ!!?と・・・突然の告白された。私の人生
初めての告白を受けた瞬間でした。

 あとからママさんからの話では・・・私の事を好きなあまりにKくんは、いじめていたらしい・・・。でも、私は・・・なんて答えたのかな?覚えてません。

 まぁ、それから何年後かにKくんと遊んだことがあった。でも・・・何して遊んだとか覚えてないんだよね。。(苦笑)

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