はぁ・・・ついに私の初恋話になります。。

 それは中学生になってからの事です。クラスは、結構いいムードのある1年2組になり、担任の先生も初めて男の先生だったんだ。

 私は臆病だったのかも・・・
特定の友達とは仲良くしないで、近くにいる友達と話す機会が多かった。なんか特定の友達を作ったら小学生の時みたくなりそうって思ったのかみしれない。

 で・・・初恋の相手というのは・・・出席番号順の席で私の右斜め後ろの男のコ。Yくん。最初、好きとか全然思ってなかったんだけど、話したりするうちに安心を覚えたんだ。でも、私の後ろの席のY子(故にYくんの隣りの子)も好きらしいって気付いたんだ。だから、Yくんだけに話しかけると、よく、あとでいぢめられたよ(苦笑)。
 だから、私の席の隣りのSくんに協力(?)してもらって3人で話す機会が多かったら・・・
 Y子ってば、Yくんに
「愛ちゃんとSってイイ雰囲気だよねぇ」
なんて言ってたんだ。

 私には全然そんな気なかったから、誤解されたってショックだった。でも好きって思えば、どうにか頑張ろうって、それだけが支えになってた。

 でも、中1の1学期の終業式くらいに私の体に異変が起きていた。お腹が痛くって、痛くって仕方なかったんだ。終業式も、まともに出られた記憶ないんだけどね。
 病院へ行くと・・・「十二指腸炎」つまり「盲腸」だって言われたんだ。もうすぐ臨海学校があるって言うのに・・・万が一の場合は諦めなきゃいけないって宣告されたんだ。

 結局は海に入らなければ行っていいと言われ、泳げるようになりたいって思って参加希望した臨海学校も悲しい思い出になってしまった。

 そして2学期くらいから、学校の人が私を注目しはじめていた。それまで悪さをしていた当時、同じ学校の中3だった兄が、最近大人しくなったと噂がたち、その原因が妹にあるんじゃないかって、よく疑われた。

 そんな感じの日々、何もできない自分に苛立ってた。好きなのに、好きなのにY子みたく積極的になりたいって思っても無理だぁって思って悩んでばかりだった。

 12月くらいの出来事だった。班変えで同じ班になれて、Yくんが班長になったんだけど・・・
「お前、副班長やってくんねぇ?」
と、頼まれたんだ。他の女子だと頼りないからだと言っていた。お調子者のK子と、Yくんの事嫌ってたMちゃんだったんだけどね。。

 同じ班になって、放課後掃除も同じ場所だって思うと嬉しくって仕方なかった。玄関掃除の週に起きたんだけど。。寒さで唇が切れた私。それに気付かないで掃除してた。すると・・・Mちゃんが気付いて、
「唇、切れてるよ?」
 手鏡を貸してもらってみると、バックリ切れてた。でも掃除も大事だと思うと・・・
「大丈夫か?」
 って、Yくんに顔を覗きこまれたんだ!
超アップで見る顔にドキドッキ・・・。身長がその時で15?くらい離れてたんだけど・・・やっぱ男の子だなって思った瞬間だった。
 血が止まり、鏡を見ながら薬用リップを塗って・・・その鏡の向こうにいるYくんを見つめていた。ハチミツのにおいのする薬用リップ。とても甘酸っぱい記憶。

 帰る方向も同じだったから、時々だけど同じクラスの友達も引き連れて、一緒に帰った。

 そんなYくんは私の初恋。
カッコイイってワケじゃなかったんだけど、優しい人だったって思い出の1ページにいる人である。

 それから中2になる。クラスは別々になってしまう。だけど、私には、また新しい経験が待っていた。

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