ついに高校生になる。自分が目指してたゴール。だけど、また次への夢のスタートになる一瞬。そう想いを抱きながらの入学式になった。

 それに、バイトができるって年齢。一番最初にバイトしたのは近所のスーパー。担当はレジ課。しかも、なかなか馴染めなかった。何故かというと、そういう見知らぬ人の中で仕事も、分からないだらけのことも多くって、結局は2ヶ月で辞めるハメに。

 その辞める少し前に、同い年の男の子3人組が新人として入ってきた。しかも、その中に、卒業式に私に告白してきた男の子がいたのだ。ただの偶然だと思いながら・・・それに、失恋の痛手とLUNA SEAの活動停止のせいで、なかなか元気になれてなかった私。

 辞める日、家まで30秒の道を歩いてると・・・
『おい!!』
と、その告白してきたWくんが声を掛けてきた。
そうすると、少しだけ話しようと言われ、近くの公園に行く。
『ホントに辞めちゃうの?』
「だって・・・仕方ないじゃない。まだ15歳だから、お店に苦情がきたっていうし・・・。」
『俺の好きになったお前と、今のお前違うよ。』
「当たり前ジャン。だって、中学の時と違うもの。」
『俺・・・』
と、言ってナント!!!! Wくんは私にキスをしてきたのだ。ビックリしたし、怖かったから思いっきりひっぱ叩いて逃げた。

 ファーストキスだった・・・。まさか、こんな風に奪われちゃうとは思っていなかった。だって、これから、他に好きな人作って・・・それで両思いになって・・・それでって・・・そう考えてたから。次の日、風邪ひいていた私。学校に行けない状態だった。せっかく皆勤賞を狙おうって思ってたのに、悲しかった。

 だけど、自分の中から何かが消えたのは事実だった。Yくんの想いも浄化された気がした。ちゃんと好きになれる人を作ろうと決めた。

 それから、私は学校で親友を作った。出席番号が近かったKNちゃん。なんか、雰囲気で共通する部分のあったKAちゃん。(二人ともイニシャルKなので、補足しました。)とても楽しくって、愉快な高校生活の幕開けだった。

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