トモヤくんと話し合いたかった。だけど、着いたら、家には、いなかった。どうしてだろう・・一応療養しなきゃなのに・・・

 すると、待ってるとトモヤくんが来た。
「トモヤく・・・」
 トモヤくんの隣には、私の知らない女性がいた。
『あ・・・愛!』
 その女性は、見た目24歳くらいで、女の色気を持ってる人だった。見て、すぐ分かった。新しい彼女だって・・・。
「なんでぇ? なんで、私だって、ただ怖かっただけなのに・・・トモヤくんしか、いないのに・・・どうして、もう違う人と付き合ってるの?」
 私は一気に涙で、溢れた。
『・・・愛が泣くから。どうして、そうすぐ泣くんだよ? 俺は・・・その涙を拭いてあげる資格ない。』
「だって・・・苦しいから泣くのに・・」
『ごめん。俺には、重すぎる。・・さようなら。』

 私はショックで何も言えなかった。

 次の日・・・ぼけ〜っとしてた。あまりにも突然だったから、頭の中で把握できてなかったんだと思う。

 携帯がなった。
『もしもし? 愛ちゃん?』
「あ・・・るか兄ぃ。」

 るか兄ぃとは、私にベースを教えてくれてた人だった。いつもライブとか、呼んでくれてたし、いろんな事を知ってるんだけど、背が低いのと、声変わりをしなかったという不思議なお兄ちゃんだった。

『なんだなんだ?元気無いな〜。』
「ん・・彼氏と別れた。」
『トモヤと? あらら・・でも、俺も前から言ってたジャン。別れた方がいいって。』
 るか兄ぃに言われてたのだ。今の私には、恋愛は必要ないって。音楽に打ち込みたいなら、少しは恋愛から遠ざかれと。

『来週の水曜日、楽器屋行くんだけど、お前さんも来ないか?ご飯くらいなら、おごるし。』
「うん・・・待って。スケジュール見てみる。あ・・・大丈夫。行く。」
『じゃあ、○○駅で待ち合わせな? 時間は、またあとで連絡する。』
「はぁ〜い。」

 そして、るか兄ぃとデート(?)をした。私はリズムマシンが欲しかったから、見立ててもらいながらの購入。
 
 お昼を食べてたら・・・
『愛ちゃんは、もう傷癒えた?』
「ん・・・。もう、忘れようと思う。だって・・トモヤくん、病気になりかけてたから。それに、もう新しい人いるのに・・私がいくら、ヨリ戻したいって思ってもだめだし・・」
『まぁ・・・俺も今の彼女とヤバイんだよね。』
「そうなの?」
『妹(私)と、会ってくるって言ったら、めちゃくちゃ怒ってた。』
「会ったこと、あるのにね〜・・・」
『まぁ・・・でも、今、俺は・・・信じてくれないなら別れても構わないって思ってる。』
「なんで?」
『だってさ、そこまで人の心を縛れないよ。向こうも縛って欲しくないだろうし。。俺は俺で、あいつは、あいつの人生がある。だから、お互いに無理したら、そこで終わっちゃうのさ。』

 私に、その言葉は、とても大きくのしかかった。また、好きな人が出来るのか不安な私に、何を伝えようとしてたのか・・・。

 それから、我が家にインターネットが導入された。画期的なことだった。そこから、始まった恋の話は、また今度・・・^^

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