じゅにあ はいすくーる めもりーず
2002年4月9日21、洋子の涙。
私は呆然としてた。
洋子さんは私じゃなく、私のお兄ちゃんが原因で、私に対して意地悪なことしてるんだ。若葉ちゃんも、ただの傍観者にすぎなかったのに・・・許せないんだね。。
ごめんね・・ごめんね洋子さん。。
月曜日、運動会の練習があった。大縄跳びの練習と、クラス対抗リレーの練習。
まず、大縄跳びの練習から始まった。
洋子さんが、縄を回す当番になった。しかも、私の近く。というか、並ぶ順番が背の順だから、さっちゃん・私・若葉ちゃん・・・・・・明日香ちゃんと言った感じになってしまった。
「牧村さん、椎名さんと場所変わって。」
何回か練習した時に、そう言った。
「未来、大丈夫だよ。」
と、さっちゃんが私の肩を叩いた。
でも、不安なの。ロープが廻るのを見てなきゃ跳べない、でも、洋子さんを正視できない。鋭い目つきで私を見るの。怖いの。
縄が私の足に絡まった。
「椎名さんっ!!!!」
私の首元を掴んで、私を睨む洋子さん。
「ごめんなさい・・・。」
私は必死だった。
他のクラスも練習してる・・高野くんのクラスだって、、怖かった。
「10分休憩ー!」
先生が言った。そうすると、洋子さんの手は私を離した。
私は、そのままグラウンドに座りこんだ。
どうしたらいいの?
どうしたら洋子さんは分かってくれるの・・・?
涙が、汗と一緒に流れた。
急いで、汗拭きタオルを持って水道に走った。
「未来、ちょっと待ってよ!!」
更衣室脇の水道所、誰もいない。そんな私を追って、若葉ちゃんは来てくれた。
「未来・・どうしたの? 泣いてるの?」
「若葉ちゃあん・・」
私は、その場で涙が出た。
すると・・どこからか・・
「チガウっ!!」
と、声がした。
若葉ちゃんと、その声がした方に近寄ると、更衣室の裏側に洋子さんがいた。もう少し近づくと、高野くんがいたんだ!
若葉ちゃんと私は、息を殺すかのようにして、隠れるように二人を見た。
「椎名や、角田を、もういじめるのは寄せ。」
高野くん・・・気付いてたの?
「だからチガウのよ!いじめてなんかない!」
「でも、俺は見たよ。長谷部が椎名達にいじめてるの。」
「私は・・・お母さんのために二人をいじめてるの。。」
そう言ってる洋子さんの目が光った。そして、その光は雫になって、洋子さんの頬を伝った。
「私のお母さん・・去年の今ごろ・・私の弟を産んだの。高齢出産だったから難産だったの。・・私は、お母さんの代わりに家のこと、頑張ってた。でも、兄貴は違った・・・。兄貴は、いつも怪我して帰って来た。それは・・椎名久にやられたものだって知った。」
「椎名久・・椎名の兄貴か?」
「そうだよ・・。あのコの兄貴は、不良グループと仲良くしてたから、だから喧嘩も強いって知ってたのに兄貴は・・あのコの兄貴に勝負を挑んでた。」
「・・・。」
「弟が生まれる日もそうだった。母さん、死にそうだった。それなのに、兄貴は病院に駆けつけてこなかった。でも、お父さんが来て、お母さんも弟も無事だった・・でも、その間、お母さんを苦しませてのは、椎名未来の兄貴のせいだよ!! 兄貴が怪我して帰ってくるたびに思った。あのコだけは許せない。って。」
「でも・・それは逆恨みだよ。未来は、何も関わったわけじゃないだろ。」
「兄貴が、そうなら妹もそうだよ。だから私は許せないの!!」
わぁぁと泣いて、洋子さんは高野くんに抱きついた。
ズキン・・・
私の心は、何本も針が刺さったような気分だった。
ごめんね、じゃ、すまされない。
でも、それ以上に、高野くんの胸で泣く洋子さんの姿が辛かった。
洋子さんも高野くんが好きなんだね・・・
私は、その場から逃げ出してました。
涙を堪えながら・・・
私は呆然としてた。
洋子さんは私じゃなく、私のお兄ちゃんが原因で、私に対して意地悪なことしてるんだ。若葉ちゃんも、ただの傍観者にすぎなかったのに・・・許せないんだね。。
ごめんね・・ごめんね洋子さん。。
月曜日、運動会の練習があった。大縄跳びの練習と、クラス対抗リレーの練習。
まず、大縄跳びの練習から始まった。
洋子さんが、縄を回す当番になった。しかも、私の近く。というか、並ぶ順番が背の順だから、さっちゃん・私・若葉ちゃん・・・・・・明日香ちゃんと言った感じになってしまった。
「牧村さん、椎名さんと場所変わって。」
何回か練習した時に、そう言った。
「未来、大丈夫だよ。」
と、さっちゃんが私の肩を叩いた。
でも、不安なの。ロープが廻るのを見てなきゃ跳べない、でも、洋子さんを正視できない。鋭い目つきで私を見るの。怖いの。
縄が私の足に絡まった。
「椎名さんっ!!!!」
私の首元を掴んで、私を睨む洋子さん。
「ごめんなさい・・・。」
私は必死だった。
他のクラスも練習してる・・高野くんのクラスだって、、怖かった。
「10分休憩ー!」
先生が言った。そうすると、洋子さんの手は私を離した。
私は、そのままグラウンドに座りこんだ。
どうしたらいいの?
どうしたら洋子さんは分かってくれるの・・・?
涙が、汗と一緒に流れた。
急いで、汗拭きタオルを持って水道に走った。
「未来、ちょっと待ってよ!!」
更衣室脇の水道所、誰もいない。そんな私を追って、若葉ちゃんは来てくれた。
「未来・・どうしたの? 泣いてるの?」
「若葉ちゃあん・・」
私は、その場で涙が出た。
すると・・どこからか・・
「チガウっ!!」
と、声がした。
若葉ちゃんと、その声がした方に近寄ると、更衣室の裏側に洋子さんがいた。もう少し近づくと、高野くんがいたんだ!
若葉ちゃんと私は、息を殺すかのようにして、隠れるように二人を見た。
「椎名や、角田を、もういじめるのは寄せ。」
高野くん・・・気付いてたの?
「だからチガウのよ!いじめてなんかない!」
「でも、俺は見たよ。長谷部が椎名達にいじめてるの。」
「私は・・・お母さんのために二人をいじめてるの。。」
そう言ってる洋子さんの目が光った。そして、その光は雫になって、洋子さんの頬を伝った。
「私のお母さん・・去年の今ごろ・・私の弟を産んだの。高齢出産だったから難産だったの。・・私は、お母さんの代わりに家のこと、頑張ってた。でも、兄貴は違った・・・。兄貴は、いつも怪我して帰って来た。それは・・椎名久にやられたものだって知った。」
「椎名久・・椎名の兄貴か?」
「そうだよ・・。あのコの兄貴は、不良グループと仲良くしてたから、だから喧嘩も強いって知ってたのに兄貴は・・あのコの兄貴に勝負を挑んでた。」
「・・・。」
「弟が生まれる日もそうだった。母さん、死にそうだった。それなのに、兄貴は病院に駆けつけてこなかった。でも、お父さんが来て、お母さんも弟も無事だった・・でも、その間、お母さんを苦しませてのは、椎名未来の兄貴のせいだよ!! 兄貴が怪我して帰ってくるたびに思った。あのコだけは許せない。って。」
「でも・・それは逆恨みだよ。未来は、何も関わったわけじゃないだろ。」
「兄貴が、そうなら妹もそうだよ。だから私は許せないの!!」
わぁぁと泣いて、洋子さんは高野くんに抱きついた。
ズキン・・・
私の心は、何本も針が刺さったような気分だった。
ごめんね、じゃ、すまされない。
でも、それ以上に、高野くんの胸で泣く洋子さんの姿が辛かった。
洋子さんも高野くんが好きなんだね・・・
私は、その場から逃げ出してました。
涙を堪えながら・・・
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