じゅにあ はいすくーる めもりーず
2002年4月10日22、男女の友情。
私の頭の中に、洋子さんの泣き顔と、洋子さんが高野くんの胸で泣くシーンが焼きついていた。
私・・ダメなのかな?
洋子さんにも償えない、高野くんにも、もう合わす顔がない・・・こんなんじゃ最低だぁ。
生まれて来なきゃ良かったのかな。。
人を好きになる感情は誰が生み出したんだろう。
切なくて、苦しくて、悲しい。
私は、ボォーッと、放課後、図書室の窓辺に立っていた。
「椎名っ!」
振り向くと、藤木くんだった。
「おいおい、どうしたよ? そんな浮かない顔しててよ。」
「部活は?」
「部活なぁ・・サボってきた!」
「ダメだよぉ。一軍に入りたいんでしょ?」
「でも、椎名が、寂しそうな顔して、窓辺にいたからさ。」
「気にしなくていいよ。そんなことより、部活に戻りなよ。」
私は、ソッポを向いた。
「お前さ、現実から逃げるなよな。今、お前の目の前で起きてるのは現実だよ。夢じゃない。それを振り払うことなんてできなんだよ?」
「藤木くん・・。」
「友達じゃないか、俺達。友達だから何でも話して欲しい。」
「藤木くん・・。」
「話してくれるか?」
「うん・・。」
私は、初めて男のコに好きな人・高野くんのこと、そして、今日の洋子さんのことを話しました。
「高野に直接言われたわけじゃないんだろ?「嫌い」とか「付き合えない」とか。」
「うん・・でも・・。」
「デモじゃない。まだ諦めちゃダメだ。椎名の兄貴は、兄貴。椎名未来は、椎名未来だろ?」
「藤木くん・・。」
「お前は、自分が思ってるより純粋なヤツだよ?それは俺達がよくわかってる。だから、たまには弱気なとこも見せたっていいんだよ。」
「うん・・。」
藤木くんって不思議だね。
初めてだよ、こんなに仲良く話せる男のコ。
もしかしたら、私・・・高野くんの事好きになってなかったら・・きっと、藤木くんの事好きになってたかもしれないな。
「ありがとう。」
「いえいえ。」
私は、図書室を閉めてる時に、藤木くんにそう言った。
「じゃ、俺、部活に戻るわ。」
「うん。じゃ、また明日ね。」
私は手を振った。すると、その手を藤木くんは握った。
「え? 藤木くん?」
「椎名、ずっと俺達、友達だからな。」
そう言って走り出した藤木くん。
握られた手が痛かった。私は、呆然としてた。振り返って、職員室に向かおうとしたら・・・
そこには高野くんの姿があった。
もしかして・・今の見られてた?
高野くんは、私の前を通って、目も合わさず、通りすぎていった。
悲しかった。
苦しかった。
切なかった。
私は・・ただ、好きなだけなのに・・・
どうしたら、あなたに伝えられるのだろう。
でも、今は、言えない。
あなたにも分かってもらいたいから・・・
私は、涙を堪えて、職員室に行って、図書室の鍵を返却して、学校を出た。
グラウンドに、陸上部がいた。若葉ちゃんが、時岡くんと話してて笑ってる。
洋子さんのバレーボール部は、グラウンドを走ってた。
副部長の洋子さんは先頭で走ってた。私と目が合うと睨んでいた。
ずっと、下ばかり向いて歩いてました。
自分の足しか見えてなくて・・。
今の私は、こんなにも無力です。
私の頭の中に、洋子さんの泣き顔と、洋子さんが高野くんの胸で泣くシーンが焼きついていた。
私・・ダメなのかな?
洋子さんにも償えない、高野くんにも、もう合わす顔がない・・・こんなんじゃ最低だぁ。
生まれて来なきゃ良かったのかな。。
人を好きになる感情は誰が生み出したんだろう。
切なくて、苦しくて、悲しい。
私は、ボォーッと、放課後、図書室の窓辺に立っていた。
「椎名っ!」
振り向くと、藤木くんだった。
「おいおい、どうしたよ? そんな浮かない顔しててよ。」
「部活は?」
「部活なぁ・・サボってきた!」
「ダメだよぉ。一軍に入りたいんでしょ?」
「でも、椎名が、寂しそうな顔して、窓辺にいたからさ。」
「気にしなくていいよ。そんなことより、部活に戻りなよ。」
私は、ソッポを向いた。
「お前さ、現実から逃げるなよな。今、お前の目の前で起きてるのは現実だよ。夢じゃない。それを振り払うことなんてできなんだよ?」
「藤木くん・・。」
「友達じゃないか、俺達。友達だから何でも話して欲しい。」
「藤木くん・・。」
「話してくれるか?」
「うん・・。」
私は、初めて男のコに好きな人・高野くんのこと、そして、今日の洋子さんのことを話しました。
「高野に直接言われたわけじゃないんだろ?「嫌い」とか「付き合えない」とか。」
「うん・・でも・・。」
「デモじゃない。まだ諦めちゃダメだ。椎名の兄貴は、兄貴。椎名未来は、椎名未来だろ?」
「藤木くん・・。」
「お前は、自分が思ってるより純粋なヤツだよ?それは俺達がよくわかってる。だから、たまには弱気なとこも見せたっていいんだよ。」
「うん・・。」
藤木くんって不思議だね。
初めてだよ、こんなに仲良く話せる男のコ。
もしかしたら、私・・・高野くんの事好きになってなかったら・・きっと、藤木くんの事好きになってたかもしれないな。
「ありがとう。」
「いえいえ。」
私は、図書室を閉めてる時に、藤木くんにそう言った。
「じゃ、俺、部活に戻るわ。」
「うん。じゃ、また明日ね。」
私は手を振った。すると、その手を藤木くんは握った。
「え? 藤木くん?」
「椎名、ずっと俺達、友達だからな。」
そう言って走り出した藤木くん。
握られた手が痛かった。私は、呆然としてた。振り返って、職員室に向かおうとしたら・・・
そこには高野くんの姿があった。
もしかして・・今の見られてた?
高野くんは、私の前を通って、目も合わさず、通りすぎていった。
悲しかった。
苦しかった。
切なかった。
私は・・ただ、好きなだけなのに・・・
どうしたら、あなたに伝えられるのだろう。
でも、今は、言えない。
あなたにも分かってもらいたいから・・・
私は、涙を堪えて、職員室に行って、図書室の鍵を返却して、学校を出た。
グラウンドに、陸上部がいた。若葉ちゃんが、時岡くんと話してて笑ってる。
洋子さんのバレーボール部は、グラウンドを走ってた。
副部長の洋子さんは先頭で走ってた。私と目が合うと睨んでいた。
ずっと、下ばかり向いて歩いてました。
自分の足しか見えてなくて・・。
今の私は、こんなにも無力です。
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