じゅにあ はいすくーる めもりーず
2002年6月16日34、スキー教室・3日目
「未来、ちょっといい?」
スキー教室も明日で終了という3日目。若葉ちゃんが、私を部屋の外に呼び出す。
「どうしたの?」
私は、足を少し、ひきずりながら二人で談話室近くのホールに行く。
「未来さ、すごく言うのが辛いんだけどさ。」
「うん?」
「高野のこと、諦めたほうがいいと思う。」
「えっ?なんで?」
「高野・・あいつ、女のコの気持ち分かってない。」
「えっ?」
「今日も未来さ、宿舎に残ったじゃん? で、今日の練習の時に、私見たんだ。洋子が高野に告白してた。」
「えっ・・?」
洋子さんが告白?
「でも、高野は振ったけど、その後言った言葉が最低だった。」
「なんて?」
「『俺は、女には興味ないんだ。ほっといてくれ。』って。」
「・・・。」
「だから、未来も、きっとそう言われるよ。私、未来が傷つくの見たくないんだ。」
「でも・・。」
「未来。」
「・・・。」
高野くんは、頭いいから、もう受験の態勢に入ってるのかもしれない。だからと言って・・そんな興味ないなんて・・・。
私は、頭の中が真っ白になって・・答えた。
「うん・・しばらく、私も忘れようと思う。本当に好きなのかどうか・・。」
そう私は分からなくなってきてた。高野くんという人格が分からなくなってきてた。それが苦しいわけじゃないのに。ただ、皆と同じように好きな人がいるって言いたかったのかな・・。
「しっ・・椎名〜〜、助けてくれー!!」
藤木くんが全力疾走で、私達の前にやって来て言った。
「鶴巻って、なんなんだよ、あいつぅ。はぁー。」「モテる男は辛いねぇ、藤木。まぁ、せいぜい頑張りな。行こう、未来。」
「あ・・うん。」
「ちょっと待ってば。お前ら。」
そう言って、藤木くんが私の腕を掴んで離さない。
「鶴巻は、お前らのダチだろ? なんか言ってくれよー。」
「言ってもムダ、ムダ。」
そう言って若葉ちゃんはお手上げポーズを見せる。
「確かにムダ・・だよね。」
それでも私の腕にしがみつく藤木くん。
「藤木、いい加減、未来の腕を離しなさいよー。」
「イヤだ!助けてくれるって言うまで離さねぇ!!」
二人が私の引っ張りあいをした。
「痛いってばぁー。」
「未来は渡さないもん、離しな!藤木ッ!」
「お前こそ離せよ、角田!!」
その時、高野くんが、こっちに向かってやって来た。
どくん・・どくん・・。
目が合わせられない。
「へー。藤木って、椎名の事好きなんだ?」
そう言った。
私は、強く傷ついた。
「そうだもんなー。噂されたし、へー。」
泣きそうなくらいに辛かった。
そう言って、高野くんは、また何処かへ消えていった。私は、その場に蹲った。
「未来?」
「わ・・私・・もう、ダメかもね・・。は・・初恋は失恋するって・・ほ・・ホントかもしれない。」
どうして、こんなに傷つくんだろう。
あんなに好きだと思えた人なのに、どうして?
高野くんの気持ちが分からない、高野くんをどうして好きになったかわからない。
私は、もう人を好きになれるのか分からないくらいに、苦しかった。
そして、次の朝・・・スキー教室、最終日。最終日に事件は起きたのだった。
「未来、ちょっといい?」
スキー教室も明日で終了という3日目。若葉ちゃんが、私を部屋の外に呼び出す。
「どうしたの?」
私は、足を少し、ひきずりながら二人で談話室近くのホールに行く。
「未来さ、すごく言うのが辛いんだけどさ。」
「うん?」
「高野のこと、諦めたほうがいいと思う。」
「えっ?なんで?」
「高野・・あいつ、女のコの気持ち分かってない。」
「えっ?」
「今日も未来さ、宿舎に残ったじゃん? で、今日の練習の時に、私見たんだ。洋子が高野に告白してた。」
「えっ・・?」
洋子さんが告白?
「でも、高野は振ったけど、その後言った言葉が最低だった。」
「なんて?」
「『俺は、女には興味ないんだ。ほっといてくれ。』って。」
「・・・。」
「だから、未来も、きっとそう言われるよ。私、未来が傷つくの見たくないんだ。」
「でも・・。」
「未来。」
「・・・。」
高野くんは、頭いいから、もう受験の態勢に入ってるのかもしれない。だからと言って・・そんな興味ないなんて・・・。
私は、頭の中が真っ白になって・・答えた。
「うん・・しばらく、私も忘れようと思う。本当に好きなのかどうか・・。」
そう私は分からなくなってきてた。高野くんという人格が分からなくなってきてた。それが苦しいわけじゃないのに。ただ、皆と同じように好きな人がいるって言いたかったのかな・・。
「しっ・・椎名〜〜、助けてくれー!!」
藤木くんが全力疾走で、私達の前にやって来て言った。
「鶴巻って、なんなんだよ、あいつぅ。はぁー。」「モテる男は辛いねぇ、藤木。まぁ、せいぜい頑張りな。行こう、未来。」
「あ・・うん。」
「ちょっと待ってば。お前ら。」
そう言って、藤木くんが私の腕を掴んで離さない。
「鶴巻は、お前らのダチだろ? なんか言ってくれよー。」
「言ってもムダ、ムダ。」
そう言って若葉ちゃんはお手上げポーズを見せる。
「確かにムダ・・だよね。」
それでも私の腕にしがみつく藤木くん。
「藤木、いい加減、未来の腕を離しなさいよー。」
「イヤだ!助けてくれるって言うまで離さねぇ!!」
二人が私の引っ張りあいをした。
「痛いってばぁー。」
「未来は渡さないもん、離しな!藤木ッ!」
「お前こそ離せよ、角田!!」
その時、高野くんが、こっちに向かってやって来た。
どくん・・どくん・・。
目が合わせられない。
「へー。藤木って、椎名の事好きなんだ?」
そう言った。
私は、強く傷ついた。
「そうだもんなー。噂されたし、へー。」
泣きそうなくらいに辛かった。
そう言って、高野くんは、また何処かへ消えていった。私は、その場に蹲った。
「未来?」
「わ・・私・・もう、ダメかもね・・。は・・初恋は失恋するって・・ほ・・ホントかもしれない。」
どうして、こんなに傷つくんだろう。
あんなに好きだと思えた人なのに、どうして?
高野くんの気持ちが分からない、高野くんをどうして好きになったかわからない。
私は、もう人を好きになれるのか分からないくらいに、苦しかった。
そして、次の朝・・・スキー教室、最終日。最終日に事件は起きたのだった。
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