1、クラス変え。

 今日は、始業式。少し不安があるクラス変え。
なのに私・・・
―遅刻しちゃうよぉ!!!!!

 私の名前は、椎名未来。 ドジで、おっちょこちょいで、何の取り柄もない女のコ。
 今日から中学2年生・先輩になるって言うのに、この有り様なんです。。

「未来ー!! 遅いよぉ!」

学校に着くと、すぐに声が掛かる。

「明日香ちゃん、ごめぇん!」

 橋本明日香ちゃんは私の幼稚園の時からの友達。いつも面倒を見てくれる、美人な女のコ。

「未来のことだから目覚まし時計かけ忘れたんでしょ?」
「さっちゃん、よくお分かりで・・・」

 さっちゃんこと牧村幸子ちゃんは、明日香ちゃんの親友。いつも笑顔で私を笑わせてくれる。

「ところで、クラス変え発表みた?」
「あ、あたしらも今から見に行くとこだよ。未来を待ってたんだからー。」
「ごめぇん!!ホント!」

 私のドジは、いつになったら治るんだろうな。トホホ・・・。

「あ!3人とも同じクラスだよ?」

 目の良い明日香ちゃんは、すぐクラス変え表の掲示板で私達の名前を見つける。

「わぁ良かったー!!これで3人で騒げるね!!」

と、ガッツポーズを見せるさっちゃん。

―高野くんは、何組だろう?

 高野くん・・・高野望くんは私の初恋の人。1年の時、同じクラスになって、色々としてくうちに好きになった人。代表委員をしたり、クラスでトップの成績を取ったりしてるのに、本人は無愛想で、あまり女のコを寄せ付けなかった。

 私の目の前に洋子さんが、見えた。

 洋子さん・・長谷部洋子さんも、高野くんと同じで1年の時、同じクラスだった人。高野くんと一緒に代表委員をしてて、羨ましかった。。

「望は、2組かぁ・・・」

 前から噂があった・・洋子さんは高野くんにアタックしてるって。1人だけ高野くんのことを「望」と呼んで・・しかも委員も一緒にして・・私は洋子さんより出遅れてると思ってた。

「未来? クラス行こう!」

 ボーっとしてる私を、さっちゃんが引っ張る。

「うん。」

 明日香ちゃんと、さっちゃんと3人で2年4組の教室へと向かった。
 今まで32回にも渡って、自分の人生について書いてきたけど。。。

 なんか自分の人生って凄いなと思いたい。

だけど、もう書くネタがないよぉ。。

 そんなわけで、次回(と、言っても今日書くけど)から、中学の時に書いていた小説をUPしていこうと思います。

ちなみに実体験!

 中学2年の時から始まるんですけどね。主人公=私で、私の目線で起きたこと、などを日記につけてたら、当時の親友Oちゃんに

「小説、書いてみたら?」

と、言われ、日記の延長戦で書いてみたんだけど、それが大学ノートで5冊近くになったんだよね。でも、Oちゃんは、全部見てくれて。。。


 ま、その全部そのまんまじゃ楽しくないかもしれないので、少しアレンジ(言いまわしなどを変えて)してUPしていきます。

ちなみにタイトルは!!
「じゅにあ はいすくーる めもりーず」

 そのまんま(汗)。はい。

 登場人物・・・

 椎名 未来(しいな・みく)・・・私。
 角田 若葉(つのだ・わかば)・・・Oちゃん。
 牧村 幸子(まきむら・さちこ)・・・Sちゃん(サチ)。
 橋本 明日香(はしもと・あすか)・・・Tちゃん。

が、主な登場人物でございます。

お楽しみにーーー☆
 バイトしていなかった時から、何気に早起きだったので、朝起きるのは辛くは、なかった。だけど、バスに1時間ほど乗ってるために、つまらなくて睡眠。MDウォークマンで音楽を聴いても睡眠。

 あまりにも、仕事が大変だった。

 朝からのバイトは、まずお店の開店準備からだった。私は、ホールの立ち上げがメインだった。

 ? 開店中に使うダスター(ふきん)を専用の液に浸し、除菌をする。

 ? ホールのカスターセット(調味料入れ)を決められた場所に配置する。

 ? 外掃除をして、タイル面をデッキブラシを使って汚れを落とす。

 ? 窓拭きをする。

 ? トイレ掃除をする。

 ? レジ周辺の汚れ落とし。

 ? お持ち帰り用のサンプル、電光板、旗、マットを出す。

 ? (手を洗って)ダスターを全て絞って、決められた場所に配置。

 ? 味噌ウォーマーをセットする。

 ? 朝礼。

以上を、こなしてました。。。(1時間半以内)

 今やっても、絶対に出来ないよ(汗)。そんな感じに1年近く、「てんやGirl」をしてましたね。

 でも、実際、楽しかったよ。みんな、いい人達だったし、店長も楽しかったし。 ま、最初のうちは、続けていけるか不安だったけどね。いろーんなコトがありましたけどね^^:

 ほんとに、お世話になりました^^

 ってか、1つ。

 私の今の彼氏の出身高校近くに「てんや」があるんだよねー。付き合う前から、よく。

『割引券ちょーだい!』

言われた(汗)。

 そんな割引券なんてねぇ・・・^^;

まぁ。そんな感じで「アルバイト生活」を幕を閉じました。
 高校を卒業して、バイト探しの旅をしました。まず、自分がどういう仕事したいのか考えて、まぁ、とりあえずって言った曖昧な考えをしてた。

 いろ〜んなトコで面接したよぉ。地下で面接とか、外で面接(汗)。。

 ことごとく、「不採用」。理由は・・やっぱ染めてる髪にありました(汗)。でも、やっぱ、これだけは譲れなかったんだよねぇ。。

 で、知り合いが「お好み焼き屋」さんを開くらしく、開店から1ヶ月くらい手伝って欲しいと依頼されて、1ヶ月弱だけど、手伝いました^^ んでも髪の毛のこと注意されなかったし、それにお好み焼き、タコ焼き、もんじゃ焼きの作り方もマスターしたのでOKだったんじゃないかなぁ。アルコールも取り扱っていたんで、私、匂いで酔っ払ってた。。

 それから次のバイト探し。なんか、接客って楽しいなって思った。だから、そういう系で、遠くてもいいから時給が800円以上で、ま、交通費でなくてもいいやって考えで、見ていた先を、近所から、少し遠くにもまわした。

 そして、1つのバイト先に目が止まる。

「天丼てんや」。何気に天ぷらが苦手だったくせに、バイトしようって考えてしまったのだ。

 でも最初、面接したのがK店。うちの地元からバスが頻繁に出てたし、平気だって気持ちから。
 あと、高校生の時は夕方しか出来なかったけど、今は、どっちかって言うと、夕方からスタジオ練習入るから、朝〜昼帯でバイトしようと思った。

 しかーし、K店での募集は、夕方帯だったらしく、またしても「不採用」。。

 いいと思ったんだけど・・まぁ仕方ないから。次を探そうと思ってた、その不採用の連絡から数日後。

 家に「天丼てんや」から電話が掛かってきた。何故? 何故? って気持ちで、電話に出ると・・O店なら君を採用できると言われたのだ。その電話の主は、次長だったのだ。

Oという町は、うちの地元から1時間に数本しかバスが出ていないという場所。

 最初は迷った。でも、一応、面接は受けてみようと思っていくと・・・

 当時の副長・Y氏と面接。すると・・「採用です。」と言われちゃった(汗)。

 もちろん、朝からバイト。そんな感じで「てんやGirl」になっていくのだった。
 hideが亡くなったとニュースが飛び交ってた日、私はバイトしていた。アキラさんと二人で、和気あいあいでバイトしてたんだけど、お店にイナゲさんが入ってくるなり、私を呼びつけ、バックヤードに。

『hideが亡くなった。』
「え?」
『X JAPANの。』
「!!」

 イナゲさんは、当時バンド組んでいた。X JAPANのコピーとかしてて、一回だけ、スタジオに遊びに行ったりしたけど・・私は、仕事あるから、出ようとしたら・・イナゲさんが泣き出した。
 担当がギターだったから、余計に辛かったんだと思う。私は、何も出来なくなっていた。

 多分、その辺から気になりだしたんだと思う。でもサチに相談すると。。

S「やめなよー! イナゲッチいじわるじゃん!」

 でも、それから数週間後・・・サチから相談があると言われ、家に行くと

S「サチも、イナゲッチのこと好きになっちゃった。よろしくね。」
「ちょっと待ってよ。スズキさんは??」
S「スズキさんも好き。いいじゃん別に。」

 私は、腹立たしかった。でも、私の思いは止まらなかった。

 そのことで、辛い思いしてバックヤードで泣いてた私。すると、ちょうどイナゲさんが来て、泣き終わるまで、一緒にいてくれたりした。

 ある時、シュンさんに
『アイアイ、ゲッチがねー、』

「アイアイは妹みたい。」と言ってたらしい。それでもいいって思った。何も見返りは求めなかった。

 そして、バイト辞めることになって、エプロンを返しに行くと、イナゲさんがいた。外のごみを処理してて・・私は、そこで告白した。でも振られた。

 ―年上が好きだから、付き合えない。

そう言われた。

 そして、最後にお寿司やさんでバイトをした。そこは、年配が多くて、恋だので悩む意味がなくて、私は安心してた。やっぱり、仕事場で恋したいって思わないようになっていた。

「公私混同」

 それは、いやだから。

故に・・・

スーパーバイト・・・2ヶ月。

コンビニバイト・・・6ヶ月。

お寿司やバイト・・・1年4ヶ月。

でした。

 ちなみに、お寿司やさんでバイトしてた時は怪我が多かった(爆)
 今回は、アルバイトしてた頃の私を語ります! 私、結構アルバイトしてたよー!

 理由は・・学費を親に払ってたんだよね。。半分くらいだけど。

 なんで払いたかったっていうと・・単に自立したかったんだよねー。

 まず、初めてのバイトは、家の真向かいの某スーパー。2ヶ月くらいしかバイトしなかったけど・・大変だったよ。担当は「レジ」なのに、掃除ばっかさせられた。それが、どうしてか、何故に?って気持ちで仕事してた。だから、甘く考え過ぎてたのかもしれない。

 このバイトして・・・この頃流行してたポケベルを買ったんだ! 自分で払っていったけどね。ちなみに東京テレメッセージのアーキスのシャンパンゴールドを使ってました!自作曲を入れられるタイプだったから、結構、耳コピしたのとか入れてたよ。

 それで、次のバイトはコンビニ!! このコンビニは、たくさん語りたい。ココで、好きな人に告白もしたんだよねー。(しみじみ)

 この日記に、登場するSちゃん・・=サチって言うんだけど・・ま、今は連絡とってないんだけども。この当時は、もう仲良しで、結構、中学卒業しても会ったりしてたんだよね。

 で、一緒にバイトが決まって、初日は店長&スズキさんが、ついて私とサチに色々教えてくれたの。で、私はスズキさん、サチは店長から直々に教わったんだけど、教えてもらってるサチを見ると、こっちを見てた。私を見てるわけなく、スズキさんを見てたらしい。。

 すると、案の定、帰り道・・・
S「スズキさん、カッコイイよね!!!」
「え?そうかなぁ・・・。私は、あんまり・・」
S「愛、見る目ないなァ。」

 なんて、はしゃいでいたんだけど・・私もビックリしちゃう事が起きたんだ。

 ある日、同じ高校生バイトのミエさんに
『ゲッチ、会った?』
「げっち??」
『この後、来る大学生のイナゲって人だよ。』
「今日、初めて会うんですけど・・」
『じゃ、いぢめられないようにね』

 そして、登場したのがゲッチこと、イナゲさんだった。最初の印象は「怖い」だった。でも、すんごい面白い人だったんだけど・・いじめの標的にされたーっ!(笑) 嫌がらせじゃないんだけど、なんか、いぢめられた。

 スズキさんに彼女がいることを知ったのは、イナゲさんからだった。イナゲさんは、結構、観察力が鋭くて・・

『アイアイ(もう、この頃から、そう呼ばれてた)。サトウ(サチのこと)って、スズキのこと好きでしょ?』
「えっ!!??」

 どうやら、自分に対しての態度と、スズキさんへの態度がサチは違ったらしく、イナゲさんは、そう感じたと言う。

『アイアイ、俺に嘘つけないよ。アイアイって、嘘つくと早口になるし、瞬き多くなるから分かるもん。』
「あはは・・。」

 確かにイナゲさんは、人と話すとき、必ず、その人に視線を合わす。

 そんな時、hide(X JAPAN)が亡くなった・・・
 私のHPのリンクにも、日記にも、BBSにも登場してくる「プッチモン」というバンドとの出会いについて今日は書きますよ〜!!

 まず、プッチモンを知ったキッカケは、ネットを初めて、すぐに「ネット友達」作りに憧れてたもので、そういう掲示板(ご近所探しの)に登録したんだよね。音楽が好きな人募集!! みたいにさ。ちなみに、そのサイトは前・彼のトモヤくんから教わった場所だったけど…

 そしたら、5人くらいの人から返事がきて…その内の1人に「プッチモン」のギタリスト・シノチャさんが、いたわけなんですけど。

 今じゃ、他の4人から連絡ないけどさ。

 初・メールに「プッチモン」のHPに遊びに来てね!って書いてあったんだよね。それで。まだ自分のHP作ってなかったから、参考になるかもって思いで見に行って…「楽曲紹介」にあった「失われた月」を聴いた時に、すっごい感動したの!

 3人で演奏してるって感じさせない迫力がPCから聞こえてきて感動した。

 それからメンバー紹介を見たら(逆だよ、フツー)ボーカル&ベースだった!! うっそぉ!! すっごーい!! って、当時、バンド解散の危機にあった私は思ったの。 ギターも、ソロとか、すごいとしか言えなくて、ドラムも写真を見る限りで、スマートな人って思って…なのに分厚いサウンドもってて…

はっきり言って、プロ? と思った。

 それからライブに誘われて、友達のるかちゃんと初めて町田まで行って…シノチャさんと初・対面を果たしたんだけど…もう緊張しちゃってて何、話したんだっけ^^; 他のメンバーさんのまっちゃんさん(当時は、そう呼んでいた^^;)、JEFFさんにも話しかけたいんだけど…勇気なくて、その日は無理でした!でも、その時にJAM聴いて、まっちゃんさんの声が、吉井さんに似てるって思ったの。

 そうして、自分のHPを立ち上げたら、まっちゃんさんが、ちょくちょく遊びに来てくれるようになって仲良くなって、まっちゃんと呼べるようになったんだよね。

 それで、二度目のライブは、まっちゃんから誘われた! しかも、それは私の誕生日にライブ!! 1年のうちに1/365の確率で見れたライブだったんで、すごい嬉しかった! だけど前日あたりから、モノモライになってしまって…片目でライブ観戦も初体験! でも、まっちゃんとも話せて、シノチャさんとも話せたんだけど…どうしても、JEFFさんを捕まえられなかった(−−:)

 三度目のライブは、二度目のライブで告知されていたので、その空いた約2ヶ月は待ち遠しかったんだ! ここからキーボードで女性のけいぽんさんがメンバーに加わって、更にパワーアップされた演奏だった! しかも、「JAM」が、初めて聴いた時よりも、す〜っごい完成された感じになって、イエモンの曲ってことを忘れてしまうくらいだった。そして、やっとJEFFさんと、お話が出来たのです! とっても優しいお兄さんだったので、今まで焦ってた自分が情けなくなったけどね^^:

 四度目のライブは初めて1人で見に行きました。場所も川崎、初めてだったんだけど。彼氏と一緒に行く予定だったんだけど、予備校があるせいで行けなくなっちゃって…。でも、また更に進化していて「ゴージャス」が聴けたのが感動! この曲のPVが好きで、なんかムショウに聴きたかったから。

 そんな感じなんです。

これからも、プッチモンを応援し続けます。絶対に。
 前回、前々回ともバンドの話をしてきたので、ここいらで終結させないとね。

 まず、私がHPのプロフに載せてる「小さなベーシスト」について。あれは、自称では、ありません。ホントに言われたことがあるのです。

 前のとこで書いた「流佳(るか)さん」のバンドのライブを見に行った時に初めて言われました。るかさんのメンバーさんに最初
「ボーカルなの?」
と、聞かれ、違うと言うと。るかさんが、
「妹(私)もベースやってるんだ。」
と言うと・・・そのメンバーさん達はビックリして
「小さなベーシストなんだね〜」
と言われたのです。

 153cmで、使ってるベースはロングスケールで、ベース担げば、ベースに足が生えてるように見えるから。いつからか「小さなベーシスト」が定着したのだった。ちなみに、るかさんは「転がるベーシスト」と詠われてた。

 あとは、そうねぇ・・・ディープ・パープルのドラマー・イアンと会えたことが、一番感動だったなぁ。

 ベースの武者修業してた頃、私の音楽バランスを養ってくれた師匠(名前は伏せておこう)と、私と同じバンドのエッちゃんの師匠・村上さん(ポン太さんじゃないけど、有名な人で、私もリズム感を勉強させてもらった)のライブがあって。その後くらいに、そのライブハウスを貸しきって、ドラムの中古販売があって、そしたら、私の師匠が私とエッちゃんに、あるプラチナチケットをくれたの。

 それがディープ・パープルのイアンのドラムセミナーのチケットだったの。

 もう見に行った時は、度肝を抜かれたね。間近で見る、イアンのドラム。左利きドラマーで、フロアとか、タムとか、全部左利き用になってて、エッちゃんなんか、抽選で当たって、イアンと握手できてサインももらえたんだよ?

 でも、私もすごい感動した。まだ外タレのライブ見に行ったことが無かったからさ。

 でもホント色んなことがあったバンドGirl時代。最近、また、やってみたいなと思う。いつになれば、出来るかなぁって思うより・・・

「今 時を駆け抜けろ」

なのだ!
 今回も、バンドの話をしましょう。

 高校卒業して、私は髪を切ったの。ショートカットにしちゃったんだ。そんでもって、髪をレッドブラウンに染めたの。

 ある意味ケジメをつけたかったの。エッちゃんが男のコに見られちゃうし、私もって気持ちがあったんだけどね。

 スタジオ練習の時はバンダナを巻いていたんだ。黒のバンダナして、「SHINE」や「Cage」などのベースを弾きながら、汗まみれでコーラスをとる。1回だけ、その激しさでベースのストラップが外れてしまって以来、私はロック式のストラップを愛用してる。
 練習中にピックが削れて、指で弾いてたら指の爪がガタガタになったとか。

 オリジナルは作ったことは、作ったんだけどアレンジが出来なかった。

 そんな私たちのオリジナルを一つ紹介しましょう^^ 私が作詞したんだけど、ユータくんが曲をつけてる途中で、ワッキーが加入して、どっちが曲をつけるかで騒動になって、結局、曲をつけてもらえずになってしまった詩を公開します。

   ーNIGHTMAREー

 夜明けを待ち焦がれていたんだ
 黒いマントを纏った
 愛する貴方には もう近付けない
 貴方のその白い素肌には
 紅いルージュが似合う
 キケンなゲームには もう逃げられない

 いつか戻ってきても
 貴方は俺を待っているのだろうか
 いつか戻ってきても
 貴方は・・・

 一人でこの街を抜け出して
 止める事など出来ない
 俺にはゲームから もう逃れられない

 いつか帰ってきたら
 貴方をきっとシアワセにするから
 いつか出会えたなら
 二人は・・・

 NIGHTMARE 今 風に浚われて
 NIGHTMARE 消えてしまうだろう
 NIGHTMARE 生きて帰りたい

 NIGHTMARE 血を流すためだけに
 NIGHTMARE 生まれてきたのか?
 NIGHTMARE 白い貴方へ・・・

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 いかがでしょうかね? Dirコピーしてた時に作った詩なんだ。イメージが、スタジオに入ってる時に生まれたの。なんか命を狙われてる男と、その恋人の間を邪魔をする黒の組織。だから、恋人が白いってイメージになって・・・スタジオ出て、マックで打ち合わせ中に完成したってゆう感じ。

 いつか、この曲を歌ってもらえるといいなって想いもありつつ・・・。またバンドの話を次回します。

25、バンドのこと

2001年12月16日
 なんか、有耶無耶にしか書いていなかったので、バンドガール時代の思い出話をしたいと思います。

 まず、友達のKNちゃんがキッカケで知り合ったヒサシくんとは、よくつるんでた友達でした。メンバーでカラオケ行っても、一番笑わせる人だったし、練習の時とかもリーダーのように仕切ってた。(ま、リーダーいなかったし)結構、恋の話とかが好きみたいで、人の恋路を茶化されました。
 ボーカル的には、Dirの京ちゃんとGLAYのTERUくんを掛け合わせたような声で、意味不明でした。そんな意味不明さがよくて、ボーカル加入してもらった記憶がある。

 そのヒサシくんの高校の友達してたユータくんは、はっきり言って、苦手でした。最初の頃は、いい人かなぁとか思ってたんだけど、ズボラで、忘れっぽくて、情けないとこを何度も見てしまい、ゲンメツしたような・・・。酔っ払ってた時なんか、ふざけて鼻からタバコ吸ってたし、あれは、ひいた・・・。
 ギター的に言えば、ディストーション系を好んでて、当時の私の彼氏・トモヤくんとギターの早弾きを競っていた(謎だ)。

 知り合いバンドの、そのまた知り合いだったワッキーとは結局5人で合わすことは、出来なかったんだけど、解散のあとに結構、一緒に練習に行ったよ。ワッキーは、大勢でいれば元気なんだけど、なんか照れ屋らしく、小人数になると静かになってました。それでも、ウチラのバンドでの一番のお兄ちゃんだった。
 ギターは、アルペジオが上手かった。INORAN系なんだけど、音はサスティナーかけてたから、不思議な引力を持ってた。

 LUNAのライブで知り合ったエッちゃんは、男のコによく見られてた(汗)。一番の最年少で、結構大食いで、ヒサシくんに「イナカッペだから、カッペ」と呼ばれてたのを、すごい剣幕で怒ってたり、バンド活動中に初めて好きな人に告白して、振られてしまったという辛い思いを持ちながらドラムを叩いてた。
 ドラムは、女のコらしからぬ音を出してた。すごい迫力で、スネアがビシビシ響いて、ベース弾いてる私に頭にぶつかってくるようだった。

 私はベースとコーラスだった。まだ初心者だったからといって甘えちゃイカンなって思ってたから「Cage」のベースソロ頑張ってマスターしたけどね(汗)。でも、結構、みんなワガママだったからね難しかった。ヒサシくんの声に負けないようにコーラス頑張ってたよ。

 そんな感じで私は今誰とも連絡とってない。また、こういう風になるのがイヤで。それでも、また、どこかでバンドをやりたいって思ってしまってます。
『待たせて悪かったね。』

 会うなり私にそう言った彼。

 彼の名前は「けんぞう」。高校3年生で、音楽が好きとか、そういう面で性格のあった人。声がLUNA SEAのJ君に似ていると思った。

「ううん、大丈夫。」

 私は着ていたコートで右手の傷を隠した。そしてバスターミナル近くのベンチに座ってお話をする。まさとは違う。優しい・・でも、好きになってく自分が分かっても・・彼女になれないって思ってた。いくら、年上がいいなという彼に私みたいな年相応に見えない子は及びでない気がしてたから。

『寒くない?』
「大丈夫・・」

 そんな優しさがいたかった。きっと、こういう優しさは、色んな人にしてて・・・その中の一人のような気がして・・特別になれるわけがないって思った。でも、だんだん陽が落ちていき、寒くなって・・

『寒くない?ホント?』
「うん・・少し・・。」
『じゃ、コレ使って。ホラ。』
「えっ・・」

 彼は私の首にバーバリーのカシミアマフラーを巻いてくれた。

「でも、けん君は大丈夫??」
『俺は、大丈夫だよ。体温高いから。』
「ホント?」
『うん、ほら暖かいでしょ?』

と、言って私の手に触れた彼。ドキドキしてた。ホントに手が暖かくて・・・

『どうしたの?ココ。』
「そ・・それは逃げる時に引っ掻かれて・・」
『大丈夫?』

 泣きそうだった。彼に心配かけてる自分が、自分に嫉妬してた。そして、寒さのあまり駅前のデパートに入ることにする。すると後方から自転車が来た。よけようとしたら・・・フワッ・・・彼の手が私の腰に触れて、守ってくれた。

――――この人が好き――――

 そう思った。そして2階に行く。私は・・・気持ちが高ぶっていた。このまま告白してフラレたら、ホントに生きてる意味があくなりそうだった。

 マフラーを返して、2階から1階が見える場所にいく。
 そこは1階からの拭きぬけになってるスペースで、下が見渡せる。私は、小学生の時のことを思い出していた。すると・・・

「え・・ちょっと!!」
『こうしてと落ち着く。』

 彼から急に後ろから抱き締められた。もぉパニック状態でした。彼の唇が、私のうなじら辺に触れていて・・もぉ・・メロメロな私。

「これじゃ、持ち上げられちゃうみたいだねぇ。わぁっ!!!」

 彼が私を持ち上げた。もぉ・・ビックリの嵐。そして正面から抱き締められた。

「ダ・・ダメだよ。人が見てるよ・・」

 本心とは裏腹に、彼の腕から逃れようとしてる私。でも・・・彼の唇が私の傷口に触れた。ドキドキ・・。

『一応、消毒な。』
「う・・うん。」

 そして、少ししてキスをされた。私の頭の中ではパニック状態で・・抱き締められてる体制で・・

「好きだよぉ・・」

と、告白してしまった。彼は、何も言わなかった。

 その次の日、彼に電話をして真意を確かめた。

「昨日のキス・・ふざけてしたの? 私、どう受け止めていいか分からないよ。」
『好きな人に・・ふざけてなんて出来るわけないよ。』
「でも・・・好きって言ってくれなかったじゃない。」
『ごめん、今、近くに親がいるから言えないけど・・付き合おう俺達。』
「・・・うん。」

 それから付き合うことになったんだ。って言っても、その昨日の時点でお互いに好きだってことが分かったんだから・・告白をしなきゃ付き合えないってわけじゃないんだから。

 そして・・・今でも続いてる仲なのです。この他のエピソードは、また今度にでも^^;
 2001年2月某日。

 私は、ある人と出会った。最初は、弟のようなコと見ていた。メールや電話で話してる仲で、好きって思っても・・彼女になれる自信がなかった。そんな時に起きた事件。

 その日、私はバイトが休みで、スレ友の「まさ」と「あき」と会う約束をしていた。最近、遊んでないからって「あき」が遊ぼうと言ってたと、「まさ」から連絡が入ったのだ。

 出掛ける前にメールが入る。
「今日は学校だー。」
 そのメールは、あの人からだった。まだ、高校生で、私は・・メールが来ることは嬉しかったんだけど・・とても辛かった。だって・・年の差が1歳ってだけで辛かったから・・

 「まさ」から電話が入って、そして待ち合わせ場所へ。すると、そこに「あき」の姿がなかった。

「ね、あきは?」
『あき来れなくなったんだ。』
「え・・・?」

 まさと2人きりのカラオケになってしまった。私は怖くて、怖くて・・あの人にメールで助けを求めた。

『えー?2人きりなの? なんか嫌だな。くれぐれも気をつけてね(何をだ?)』

 カラオケルームに入るなり、まさはハイテンションになった。私は離れて座る。カラオケ好きな私が初めて、つまらないカラオケを体感した。

『何かあったら俺に電話しな、ね。』

 私は、逃げることを決意した。
「ごめん、ちょっとトイレ。」
と、言って走り出た私。

 携帯を持って・・・トイレに駆け込む。

「もしもし・・」
『もしもし、大丈夫か?』
「うん・・ね、そっち行ってイイ?」
『構わないけど・・そんな長くいられないよ?』
「うん、それでいい・・。」
『分かった。こっちも早く終わらせるようにするね』
「じゃ、また後でね。」

「まさ、ごめん。帰らなきゃいけなくなった。」
『なんでだよ?待てよ。』

 まさに腕を掴まれた。

「いやっ! やめてよ!離して!!」
『やだよ・・俺、お前が好きなんだよ!』
「いやっ!!!」

 腕を振り払った。そして逃げ出す私。振り払った手が痛かった。そんなこともあとにして、あの人の今いる駅に向かう電車に飛び乗った。始発から終着駅までの場所関係。でも私は各駅電車に乗った。

 電車内で、痛む右手を見ると、引っ掻かれたあとから血が滲んでいた。涙が溢れてた・・。

 あの人に思いを告げていれば、こんな目に遭わなかったのかなぁ・・。だから、私は決めていた。フラレてもいいから、あの人に告白しよう。

 そして、あの人のいる駅・本川越に着いたのは15時くらいのことでした。

 一人で寂しく、遅い昼ご飯を食べて・・あの人が来るのを待つ。寒い・・体が寒かった。

 早く来て・・早く。そんな気持ちでいた。16時半ころ。あの人が私の前に現れた。

 「源」は北海道に住んでいた。そして、19歳で3月に20歳を迎えるって言っていた。私は、同い年の友達が出来たことを喜んだ。

 その頃ちょうどチャットでストーカーみたいなのとか全然知らない人に好きって言われたりしてて、すごくイヤだったの。でも、源は助けてくれたりした。私は、いい友達できて良かったって思ってた。

 そんなことが何日か続いた日、結構チャットで会う時間も決まってたんだけど・・・その日は私、携帯を機種変更したから使い方を覚えてたら・・・チャット忘れてて・・・思い出して行くと、源の多数のカキコの跡・・・
「今日は来ないのかな?」
「らぶ、らぶらぶ〜〜・・・」
あ、やばい・・・^^;
「好きだ〜〜〜!!!!」
え??・・・何、言ってるの?この人・・・。
 私の頭の中は真っ白になった。すると、チャットに源が現れ、
「あ・・あの・・・好きって・・」
『いや・・すごく会いたかったから・・つい。ごめんね。』
『今日は、どうしたの?風邪?』
「携帯機種変更したから、覚えてたの。」
『携帯の番号教えて・・・俺から掛けるから。』

 そうして電話で話した時に、好きって言われた。私も好きって言った。でも遠くに住んでるからさ、付き合うなんて、できないのにね。そう思いながらも、お互いに不思議な関係になった。

 でも、正直に言えば不安だった。なんで、好きになったのか、よく分からなかったけど・・・。

 だけど、こういうネット恋愛は悲しいだけなのだった。結局クリスマスイブに別れたのだった。

 私は、もういい。好きになるのはLUNA SEA。でも、LUNA SEAも終幕を迎えて・・・。

 ライブの帰り、踏み切りの前で通り行く電車に向かって
「ばか〜〜!!!!!」
と、叫んだ。

『LUNA SEAは終幕しちゃうけど、俺は愛の側にずっといるよ。』
なんて、言ったくせに・・・ばかばか・・・。

 そう言って私は・・・20世紀の終わりに風邪をひいた。おばかです。目が覚めたら21世紀・・・。
 なんて悲しいんだろう。。

 そういう私に元気つけてくれるために、チャットで知り合った人が、21世紀の初めに初詣も兼ねてデートに誘ってくれた。でも、その人にも少しイヤな思いさせられて・・・

 もう私は、イヤだった。消えちゃいたい・・・いなくなっちゃいたい・・・。そんなことばかり考えてた。

 でも、そんな私に運命の出会いが訪れるとは思ってもみなかった。
 えっと、前の日記で話したトモヤくんという存在。でも、そのことと同時に色んなことが起きていたのです。

 まずSちゃんと縁を切ったこと。SOPHIAのライブのために水戸まで行った時のことでした。私は、絶対に1日で帰りたかったからさ、ライブ途中になってでも、会場を出ることを決意してました。でもSちゃんはライブは全部見たいって言ってて、だから会場でお別れして、私は、どうにか最終の電車に乗れて、東京を目指してました。(一応、特急で、その後にも東京行きはあったんだけど、特急券は高くてね、買えなかったので各駅電車)すると、携帯がなって、Sちゃんからで・・・
『帰り、うち寄って、おかんに今日は帰らないって言っておいてくれない?』
「え?無理だよぉ。だって、Sちゃんの家近くの駅で降りないもん。それに、駅で私、兄貴と待ち合わせしてるし。」
(Sちゃんの家と私の家は結構離れてて、駅も一つ離れてしまう感じだった)
『もうええ!』
と、言って切られた。普通に考えても、私の地元の駅に着くのは深夜1時ころ・・・その頃に人の家に行けるわけがない。

 それから、私もSちゃんも連絡しなくなった。お互いに、もう苛立ってたからね。でも勝手すぎるよね。

 そうして、もう一つのメインはバンドは・・・結構、練習とかしたのに、急遽「解散」になったのは、色んなことがあったの。でも、あえては書きたくない。みんな、悩んでた。私も悩んでた。だけど、まだ完成もしてないまま、次の曲を用意してた人や、私はオリジナルを作りたいって言ってたのに誰も聞かなかったことによって、歯車が狂い出して・・・そして、ヒサシくんや私は恋人がいたから、そういうことも他のメンバーから見たらイヤだったみたいで。

 でもKNちゃんとヒサシくんは、その時点では別れてた。

 まぁ・・・そういう色んな流れが私にぶつかって、そして消えてって・・・自分のことが分かっていった気がする。

 んじゃ、やっとこ重なる部分で、そうして・・・まぁ、トモヤくんと付き合ってるころに家にインターネットがつなげられた。そうして「みんなのチャット」を知る。
 そこでチャットしてると、何とも面白いHNをした人がいた。その人こそが「テレビ」くん。私の頭には、中3(当時)だから、弟みたいなものかぁって思ってた。そうして、何やら不思議な「ジンベイ」さん。かなり不思議でした。最初のころは「先生」って言ってたなぁ。

 なぁんてバイト終わってからネットするのが楽しくなってた。そんな時に・・・

 ある日、夜チャットをしにコソコソPCの部屋に行く。そこで、知り合ったのが「源」だった。

 そうして「源」との出会いが色んなことが変わってった。自分の強さとか、生き方を変えるキッカケをくれた人だった。
 トモヤくんと話し合いたかった。だけど、着いたら、家には、いなかった。どうしてだろう・・一応療養しなきゃなのに・・・

 すると、待ってるとトモヤくんが来た。
「トモヤく・・・」
 トモヤくんの隣には、私の知らない女性がいた。
『あ・・・愛!』
 その女性は、見た目24歳くらいで、女の色気を持ってる人だった。見て、すぐ分かった。新しい彼女だって・・・。
「なんでぇ? なんで、私だって、ただ怖かっただけなのに・・・トモヤくんしか、いないのに・・・どうして、もう違う人と付き合ってるの?」
 私は一気に涙で、溢れた。
『・・・愛が泣くから。どうして、そうすぐ泣くんだよ? 俺は・・・その涙を拭いてあげる資格ない。』
「だって・・・苦しいから泣くのに・・」
『ごめん。俺には、重すぎる。・・さようなら。』

 私はショックで何も言えなかった。

 次の日・・・ぼけ〜っとしてた。あまりにも突然だったから、頭の中で把握できてなかったんだと思う。

 携帯がなった。
『もしもし? 愛ちゃん?』
「あ・・・るか兄ぃ。」

 るか兄ぃとは、私にベースを教えてくれてた人だった。いつもライブとか、呼んでくれてたし、いろんな事を知ってるんだけど、背が低いのと、声変わりをしなかったという不思議なお兄ちゃんだった。

『なんだなんだ?元気無いな〜。』
「ん・・彼氏と別れた。」
『トモヤと? あらら・・でも、俺も前から言ってたジャン。別れた方がいいって。』
 るか兄ぃに言われてたのだ。今の私には、恋愛は必要ないって。音楽に打ち込みたいなら、少しは恋愛から遠ざかれと。

『来週の水曜日、楽器屋行くんだけど、お前さんも来ないか?ご飯くらいなら、おごるし。』
「うん・・・待って。スケジュール見てみる。あ・・・大丈夫。行く。」
『じゃあ、○○駅で待ち合わせな? 時間は、またあとで連絡する。』
「はぁ〜い。」

 そして、るか兄ぃとデート(?)をした。私はリズムマシンが欲しかったから、見立ててもらいながらの購入。
 
 お昼を食べてたら・・・
『愛ちゃんは、もう傷癒えた?』
「ん・・・。もう、忘れようと思う。だって・・トモヤくん、病気になりかけてたから。それに、もう新しい人いるのに・・私がいくら、ヨリ戻したいって思ってもだめだし・・」
『まぁ・・・俺も今の彼女とヤバイんだよね。』
「そうなの?」
『妹(私)と、会ってくるって言ったら、めちゃくちゃ怒ってた。』
「会ったこと、あるのにね〜・・・」
『まぁ・・・でも、今、俺は・・・信じてくれないなら別れても構わないって思ってる。』
「なんで?」
『だってさ、そこまで人の心を縛れないよ。向こうも縛って欲しくないだろうし。。俺は俺で、あいつは、あいつの人生がある。だから、お互いに無理したら、そこで終わっちゃうのさ。』

 私に、その言葉は、とても大きくのしかかった。また、好きな人が出来るのか不安な私に、何を伝えようとしてたのか・・・。

 それから、我が家にインターネットが導入された。画期的なことだった。そこから、始まった恋の話は、また今度・・・^^
 私は、拒否をした。怖かった。涙が頬をつたって流れた。
「ごめんね・・・トモヤくん。」
 トモヤくんは、タバコに火をつけ、そっぽを向いた。無表情な背中・・・私は、もっと悲しくなった。
『愛さ・・・俺のこと好きだろ?』
「うん・・。」
『好きなら、何で拒むの? 俺だって、好きだから、俺のこと全部知ってもらいたいって思ってるから求めてるのに。』
「でも・・私、まだ経験ないから、怖いの。」
『もういいよ。今日は、しないよ。』
「ごめんなさい・・・。」

 帰る時にMDを渡された。
『帰ったら、聴いてみて。』
「うん・・。」

 そして、家に帰って、そのMDをラジカセにいれ、聴く。ROUAGEの曲が入ってた。そして「Cry for the moon」を聴く。なんか歌詞が痛くて・・痛くて・・。
「イイ曲だねぇ・・・Cry for the moon」
『俺は、桜花、繚乱が好きなんだけど・・・』

 そんなメールのやり取りをした。だけど、ホントは、きっと怒ってるんだろうなって気持ちでいた。

 そんなこんなで、ある日・・・
私がバイト(この頃から、てんやGirlになってます。)終わって、飲み会があって・・・そんな時にトモヤくんからメールが入った。
「ちょっと、大変なこと起きた。助けて。」

 私はビックリした。電話で話すと・・・
「どうしたの? 何かあったの??」
『俺・・・怖いよ。』
「何が怖いの?」
『今・・・今・・・。』
「今?」
『咳したら、血が出てきた。』
「え??」

 次の日、私はトモヤくんに付き添って、病院に行った。お医者さんに聞くと・・・
「タバコの吸いすぎと、アルコールの取りすぎで、肺が大変なことになってます。精密な検査したほうがいいですね。」

 私はショックだった。確かに、タバコを12歳から吸い出しちゃったと、コロッと言ったトモヤくんに吸いすぎは良くないって注意した。なのに・・・

『愛・・俺、死ぬのかな?』
「バカバカッ! もうタバコも、お酒もだめだよ! 死んでほしくないもんっ!ちゃんと検査してもらわなきゃダメだからね!」
 私は泣きながら、トモヤくんに叫んだ。
『分かった。酒もタバコもやめる。だから・・・。』
 腕をグイッと、引っ張られた。
『俺のものになってよ。いいだろ?』
「・・・!」
 人のいる公園で、昼下がりなのにキスをしてきた。
「イヤッ!!」
 また、拒否をした私。
『何でだよ? 何で、そうイヤがるんだよ? 愛の気持ち、全然伝わってこねぇよ!』

 トモヤくんは私を置き去りにして、どこかへ行ってしまった。

 それから、メールも来なくなった。電話も出なくなった。そういう情緒不安定さと、バイトで脂っこいもの(てんぷらだもん・・・汗)ばかり食べてたせいで、胃の調子が悪くなった。
 バイト中にフッと倒れてしまい・・・気付くとバイト先の休憩室。それから、病院に行く。

「食生活とストレスが原因ですね、何か心に取れない棘でもありますか?」

 私は決心をした。そして、トモヤくんの住む街へ向かったのだった。
 ハルさんと会う約束をする。その前に、ハルさんの友達を紹介してもらった。はまちゃん。

 はまちゃんとも電話で話すようになる。はまちゃんとハルさんは高校時代からの友人で、親友だという。Sちゃんの存在を知らなかった、はまちゃん。
しかもハルさんから女の友達を紹介されたのは初めてだという。

 ハルさんと、はまちゃんと会う。しかも・・・なんとも悲しい(?)ことに、うちら愉快な仲間(朔夜さん、空ちゃん、るかちゃん、しおり閣下、KNちゃん)の召集(?)と、ぶつかってしまい、合流することに。

 ハルさんはINORANに似ていた。声も少しばかり似ていたから、そうなんじゃないかなぁって思ってたけどね。

 でも、3人でプリクラ撮っても悲しかった。だって「彼女」じゃないから。

 そんな事が、Sちゃんにばれたのが3日経ってからだった。ハルさんが報告したらしいと、はまちゃんから聞く。ハルさんは何度もSちゃんに遊ぼうって誘ってたらしいのだけど、悉く断ったらしい。しかも、好きな人のことについても相談してたみたいで・・・それもハルさんから電話して2時間近くは当然だったという。

『Sちゃんって・・・ハルをなんだと思ってるんだろうね?』

 はまちゃんは言った。

 でも、私には、それも考えずにバンドの練習に明け暮れてた。ライブで知り合ったエッちゃんと、KNちゃんの彼氏・ヒサシくんと、ヒサシくんの友人マキくんと。カラオケ行ってオールしたり、公園でダべったりする仲だった。

 だけど、マキくんから猛烈アタックを受けるようになる。しかも、ハルさんに振られた(?/自分でピリオド打った)ので、でもマキくんの気持ちに答えるつもりは、なかった。そのせいで、少しずつだけどバンドに亀裂入りかけてたし・・・。

 そんな時にライブハウスや、スタジオで、よく見かけるバンドがあった。バンド名「KA・GE・KI」。ROUAGEのコピーやらDir en greyのコピー、そして、色っぽい曲をオリジナルに作っていた。楽器屋さんの知り合いに偶然、チケットをもらい、一人でライブを見に行く。

 そこで見たものは凄かった。男のコが、お化粧をして、しかも白塗り・・・しかもボーカルが・・・観客の男にキスしてるし・・・(汗)。入る場所を間違えたと思った(^^;)
 背の高いギター・・・印象深かった。

 数日後、見知らぬメールが届く。
「はじめまして。トモヤです。もし、良かったら返事ください。」
トモヤ? 誰? (−−;)

 とりあえず返事をすると・・・「KA・GE・KI」のギター、背の高い、あのギターだというのだ。そして・・・私達は、お互いの音楽や協調性など・・・話す。二人で会ったりするうちに・・・
トモヤくんは、高校3年生だった。県立に通ってるという。しかもギターだけでなく、ベースも弾けて、彼から私も色んな音楽を教わる。

 そして・・・いつしか、友情が愛情に変わった。

 私達は付き合いはじめる。何でだろう、違和感もなく付き合ってた。

 だけど、初めて男の人に体を求められた。

それまで、私は経験がなかった。トモヤくんの実家で・・・一緒にROUAGEを聴いていたら、押し倒されたのだ。そして・・・服を脱がされてた時に
「イヤッ!!!」
 涙が出た。イヤだったのだ。だって・・・好きだからって、そういう関係になるのって簡単じゃないから。
「ごめん・・・ホントにごめんなさい。」
 
 謝れば済むわけじゃなかった。。
 私は、自分をRESETした。新しい自分になるために・・・ちょうど、この頃、親に逆らって髪の毛を染めた。金髪は無理だったけど茶髪にした。

 そんな時に起きたのは親友KNちゃんからの相談。
『私のマンションに住んでる同い年の男の子がね、彼女作りたいって言ってるの。少しだけでいいから・・・相談にのってあげて。』

 と。まぁ・・・自分も相談にのって欲しいからという、なんとも不順な動機で、その人・イッシーくんに会いに行くことになる。そこで、もう一つの出会いが待ちうけていた。

 そこで会ったのは、渦中のイッシーくんと、友人のヒサシくんだった。一応、イッシーくんと話したんだけどね・・・なんかリアリティに欠けてる人だったのだ。どうしても彼女を作りたいってね。でも、私は何答えたかというと、自信持ってみたら?と。案外そっけなかったかもしれない。でも、まぁ・・・(^^;)

 だけども、そこで会ったヒサシくんとは、この時からお互いの音楽に共感を持ってて、ま、今度、セッションでも出来たらいいねと言っていた。

 それから、少ししてKNちゃんから報告を受けた。ヒサシくんと付き合うことになったって。私は、心から祝福をした。大好きな友達の、大好きな人・・・KAちゃんと私もガンバロウって気持ちになったのだ。

 そして、私にも、また一つ出会いが舞い降りる。

 Sちゃんのメル友さんと、少し話をしたのだ。まだ、懲りずにSちゃんは好きな人にアタックできずに・・・なのに、10人くらいキープとか言って、メル友を作っていた。

 その中の一人・・・ハルさん。私は、ハルさんとメール交換をすることになった。22歳の職探し中の人。結構面白い人っていうメールでの印象。でも、
「今度、電話で話したいな。」
と、来た時は、戸惑ったけど、何を思ったのか私は
「いいよ。」
と返事を返した。

 そして、ある日。ハルさんから電話が掛かってきた。そして話した。何を話したかっていうと、薄ら覚えなのだけど・・・ただ、私がフリーターになるっていうことも、音楽が好きだってことも、すべてを受け止めてくれたのだ。

 そして、「元気か? 今、何してるの?」や、「愛ちゃんって、どういうコ?」など・・・質問責めの日々が続き、たまに電話で話したりして交友関係を深めた。

 卒業間近の時に気付いた。

私はハルさんが好きだって。

 なんでだろう・・・痛みや、悲しみ。そして悲しみも受け止めてくれたのだ。好きだって・・・気付いた。

 そして、卒業式を迎え・・・泣きじゃくってしまったけど、無事に高校3年間を終わらせた。私は、一人になる気がしてた。

 卒業式が終わった時・・・携帯を見ると
「愛ちゃん、卒業おめでとう!これからは大変になるだろうけど、頑張ってね! ハル」

 嬉しかった。でも、なんだか寂しい気持ちもした。そう、まだ会ったわけでもないのに恋してる自分。情けなかった。これが・・・恋? ホントに?
 
 会いたいよ・・・すごく。すごく会いたい。

そう思っても、その先に何があるのかも見当もつかなかった。
 それから私は、イグチくんと電話で話すようになる。結構、話題が合って・・・音楽の話とかも。でも、好きって感覚もなく。

『俺さ〜B’z好きなの。今度会ったら、カラオケ行こうな?』
「あはは〜。私はLUNA SEA好きなの。ライバルだね。」

とか、ホント友達として仲良くしてた。

 そんな時タカトくんから電話があったのだ。

「どうしたの? 何かあったの?」
『Sに言われた・・・。もう会いたくないって。』
「なんで?」
『俺さ・・・別に好きって言ったけど付き合いたいとは言ってないのね。友達としての好きって感覚だったのに「もうメールしないで」って・・・』

 イグチくんからも同じような電話があった。
『タカトを助けてやって欲しい。』

 とりあえず3人で会う。その時に知ったのだ。タカトくんもイグチくんも、まだ経験ないって。私もないって言ったけど・・・別にそういうのが目的じゃなくって同じように友達としていたかっただけなのにって。でも、私は戸惑ったのだ。タカトくんから告白された。でも、私には今、好きな人なんて必要無かった。断った。。

 それから2人とも連絡が途絶え・・・Sちゃんは、また違う人を好きになっていた。私は、イヤだった。好きなら好きって言えばいいのに・・・。そういう風に思うようになった。私なら言える。自分に自信ないから言えないっていうSちゃんに私は・・・
「自分に自信つくのは、いつ? そんなことで先延ばしにしてたら、おばあさんになっちゃうよ?いいの?」

 私なら言う。きっと言う。好きなら好きって。だって、Sちゃんの話を聞いてるとロクに話もしないで、彼女いるのかな? どこに住んでるのかな?って・・・自分で聞かなきゃいけないことを私に言った。

 もう、この時点でSちゃんとは友達でいるのは辛かった。中学の時の友達・・・Oちゃんとも似たようなことで喧嘩をして絶交されてしまったし・・・

 もう・・・私は何も考えられなかった。自分のことでも精一杯なのに・・・人のことなんて・・・どうでもいいと思ってた。

 そして・・・18歳を迎えた頃・・・私に春が訪れた。ずっと相談をしていたお兄さん。そのお兄さんに告白されたのだ。私は、恋愛として好きとは思ってなかったケド・・・こういう人ならいいと思ってOKをした。

 エイスケさん。北海道出身の22歳で、身長184cmもある人だった。でも、実際には2ヶ月足らずで別れた。束縛と、昔の彼女と会ったという事実を隠されてたから。私は悲しかった。。。

 お兄ちゃんみたいな人だったけど・・・好きになれるかもって思ってたときのことだったから。

 私の心には何も届かなかったのかもしれない。誰かの小さな願い・・・その願いを星に込めて・・・私の願いになった・・・
シ・ア・ワ・セ ニ ナ・リ・タ・イ
 LUNA SEAのライブについてはHPのレポートに書いてるので、ここでは発表しません。でも、そのライブの後にインフルエンザにかかったというミラクル体験者なので笑ってやって欲しい。何せJ君もインフルエンザにかかったのだから。同じで嬉しいって思ったのはアジアツアーのレポ見たときかな。

 そして高3になり、何もかもが変わった。バイトは高2の11月からお寿司やさんだったので、収入(?)は安定してて、でも実際に自分の進路がね。。結局、まだ「保母さん」になりたいって気持ちが空白のママで。私は、それに音楽にも目覚めてしまって・・・。

 フリーターになることを決意。そのせいで何かを犠牲にしてしまったかもしれない。

 でも、Sちゃんは私がお寿司やさんでバイトしはじめたころに高校を中退したんだ。私は止めなかったけど・・・でも、それが逆に私にとって苦痛にもなった。でも、決めたからには、その道を歩く。これが私の生きる道になる。

 そんなこんながあった、ある6月の事。
Sちゃんから、突然の言葉。
『彼氏できるかも〜。』
「あ???」

 メル友に告白(?)されたらしい。でも、メル友はメル友。まだ電話で話したとか、会ったとかじゃないらしい。それで、次の週の日曜にお台場で会うらしいんだけど、私について来てくれって言ったんだけどね。ま、とりあえずついてくことになった。

 そこで会ったのが、タカトくんとイグチくん。タカトくんの方がメル友だったみたいなんだけど・・・4人で会ったのに・・・私とイグチくんだけで盛り上がっていた。主役の二人は何にも話さない。そこで、少し二人ずつペアになって行動をした。

 最初はタカトくんとペアになったんだけど・・・話しかけると応じてくれたし、なかなか、爽やかな人で、1歳上って感じのしない落ち着いた人だった。
「Sちゃん・・・どう?」
『なんか・・・メールでは、たくさん話せるのに、なかなか難しいね。愛ちゃんみたいに話しかけてくれたらいいんだけど・・・。』
「でも、きっとイグチくんと話して、打ち解けてると思うから、今は練習だと思って頑張って!」
『ありがとう。』

 それからペアチェンジ。
『なぁ・・・Sちゃんって、いつもあぁなの?』
「え?どういう意味で?」
『話しかけても、あんま返事してくれなかった。だから、俺とじゃイヤなのかもって思って、あんま声掛けなかったんだけど。』
「えぇ???」
『Sちゃんと愛ちゃん、比べたら、Sちゃんの方が話しやすい雰囲気なのに、Sちゃんって見た目と全然違うんだね。』

 その後Sちゃんと二人で話したんだけど・・・やっぱり緊張して話せないのだと言う。でも、私だって緊張してるけど・・・でも話せないのは失礼だから話してた。

 その日のデート(?)そこで、終わった。
まさか、そこから、色んな事が変わってくとは。。

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